サンシェード越しに見える青空を見て、思い出す。
「おじいちゃん、今日は空が晴れて綺麗だね。」
病室のベッドで横になる祖父に、母が声をかける。
それはまるで、空港の出発ロビーでの別れ際に、
寂しさを紛らわせるために話した、他愛のない会話のように思えた。
その数日後、祖父は空へと旅立っていった。
サンシェード越しの青空を見るたびに思う。
何かが始まる時も。何かが終わる時も。
きっとそこには、青空が広がっている。
サンシェード越しに見える青空を見て、思い出す。
「おじいちゃん、今日は空が晴れて綺麗だね。」
病室のベッドで横になる祖父に、母が声をかける。
それはまるで、空港の出発ロビーでの別れ際に、
寂しさを紛らわせるために話した、他愛のない会話のように思えた。
その数日後、祖父は空へと旅立っていった。
サンシェード越しの青空を見るたびに思う。
何かが始まる時も。何かが終わる時も。
きっとそこには、青空が広がっている。
静かな砂浜の端、
木造の廃屋をみつけた。
最早人の活気が失われたその廃屋のデッキで、
長い間使われていなかっただろうコンロに火を灯す。
僕はその火を見つめながら、
相棒の滑らかで硬い身体により掛かる。
見上げれば満点の星空。
かつての光を失ったこの場所では、星空がひどく綺麗に見えた。
僕はふと思う。
もし僕がここに一人だけでいたのなら、どうなっていたのだろうかと。
不安と、孤独感で、きっと発狂していたに違いない。
一晩中泣き叫び、誰かを探し続け走り回り、でもついにその”誰か”を見つけることはないだろう。
いまこうして、僕のとなりにいる存在があるからこそ、僕はこうして穏やかな気分でいられる。
この星空を綺麗だと感じ、安心感と微かな楽しさを、感じることができている。
ふと考える。
僕は明日も、いつものように相棒のそばで目をさますことができるだろうか?
もし明日目をさまして、相棒が居なくなっていたらどうしよう。
もし目を覚ました時、この場所ではなく、昔のように白い壁に囲まれたベッドの上で目を覚ましたら。
僕は目の前にある鱗の境目を、そっと指で撫でる。
物憂げな僕の様子に気づいたのか、相棒は翼でそっと僕を覆ってくれた。
…きっと、大丈夫だ。
明日もきっと、この大好きな相棒のそばで目をさますことだろう。
そして、どこまでも続くこの世界の空を、一緒にどこまでも旅をするのだ。
さて、
明日は何処へいこうか