***

サンシェード越しに見える青空を見て、思い出す。

「おじいちゃん、今日は空が晴れて綺麗だね。」

病室のベッドで横になる祖父に、母が声をかける。

それはまるで、空港の出発ロビーでの別れ際に、

寂しさを紛らわせるために話した、他愛のない会話のように思えた。

その数日後、祖父は空へと旅立っていった。

サンシェード越しの青空を見るたびに思う。

何かが始まる時も。何かが終わる時も。

きっとそこには、青空が広がっている。